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人工透析はどのような流れで行われるのでしょうか。ここでは、人工透析の流れと透析中の過ごし方などについてまとめました。
人工透析とは腎臓の働きを代用する治療法のことです。人工透析の目的は次のとおりとなります。
透析には2つの種類があります。1つは、患者さんの血液を透析器の中に取り込み、人工膜を通して浄化する血液透析です。
もう1つは、腹膜を利用して灌流液で血液を浄化する腹膜透析(CAPD)です。クリニックで行われるのは、前者の血液透析となります。
透析前には必ず体重測定が行われます。患者さんごとに決められたドライウェイトと呼ばれる体重を基準に、体重の増え方を知るためです。
血液透析では、体重が増えた分を目安に除水量が決められます。そのため、体重測定は透析前に毎回行われるものです。それから血圧測定もあります。体調の変化がないか確認するためです。
血液透析は1回4時間程度の時間がかかります。透析中はベッドを離れることはできませんので、読書やテレビ鑑賞などベッド上でできることして過ごします。
他にもDVDプレイヤーを持ち込んで映画鑑賞をしたり、音楽を聴いたりする方もいるようです。クリニックによって設備は違いますが、Wi-Fiが利用できることもありますので、ネットサーフィンを楽しんでもよいでしょう。
ときどき看護師がモニターをチェックしにくることもあります。
透析が終わると体内へ血液が戻され、再び体重測定が行われます。除去した水分量が適切だったか確認するためです。これで透析は終了となります。
透析中は4時間以上という長い時間をベッドの上で過ごさなければならないため、事前に何をするか考えてとよいかもしれません。人工透析を受けるなら、できるだけ自由度の高い過ごし方ができるクリニックをおすすめします。テレビやWi-Fiなど、設備が充実しているか確認しましょう。