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このページでは人工透析における、自己管理の重要性について説明していきます。
人工透析にはさまざまな自己管理が必要になってきます。なぜなら、人工透析は通常週3回4時間程度おこなわれますが、腎機能の低下によりどうしても毒素がたまりやすくなるからです。
また、患者さんにとって大切なシャント管理や仕事との両立も考えなければなりません。ここでは、日常生活における自己管理のポイントをわかりやすく説明します。
透析患者さんには日常生活を送る上でも、さまざまな制限や管理が必要になります。適度な運動や十分な睡眠、排便の習慣は体調管理に欠かせません。
また、医師の指示に従い適切な体重管理や薬の服用も忘れずに行いましょう。主治医の指示に従い、日常生活を管理することで血圧の低下や体調不良を防止することができます。
人工透析中は特別な食事の管理がおこなわれます。糖尿病患者さんの場合は、これまでおこなってきた食事制限とは違った管理になりますので注意が必要です。エネルギーやタンパク質は十分な量を摂る必要があります。
また、水分やカリウム、リンの摂取には厳しい制限がありますので、しっかりと量を守りましょう。透析療法中も、徐々に尿の量が減っていくため、毒素を体にためないために食事の管理が必要です。
人工透析を受けるために人工的につくる血管のことをシャントと言います。シャントがあることで十分な血流を確保でき、スムーズに透析をおこなうことができるのです。
シャント内の血流が悪くなると、透析にも支障が出ます。そのため、日頃から適切にシャントを管理し、できるだけ長く使えるようにしましょう。
透析患者さんには日常生活を送る上でさまざまな制限があるというのは事実です。しかし、仕事と透析の両立は不可能ではありません。自分の病状に合った仕事を見つけ、時間を調整することで仕事を続けることができます。
東京周辺には夜間透析やオーバーナイト透析を実施しているクリニックも多く見られ、終業後に治療を受けることも可能です。