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ここでは、在宅透析とはどのような治療なのかを解説すると共に、在宅透析サポートに対応するクリニックをご紹介します。
在宅透析とは、透析装置を自宅に設置し、家族のサポートを受けながら自分で行う血液透析です。
在宅医療が進む昨今、寝たきりでクリニックに通えないという人だけでなく、自宅でリラックスしながら治療したいという理由で在宅透析を希望する患者さんも増えています。
また、在宅透析なら頻繁に透析できるので、食事制限を緩和し、投薬を減らして、より自由に健康的に過ごすことができるというメリットもあります。
しかし、在宅透析は、患者さん自身や家族が穿刺などのテクニックを身に着ける必要があります。
また、万一に備えて、透析中は必ず家族が近くにいる必要があり、さらに、その万一の場合に駆けつけてくれるドクターやナースがいることも必要です。
このサイト内で紹介しているクリニックの中から、在宅透析サポートに対応しているクリニックを最終透析時間の遅い順にご紹介します。(2021年8月時点)
画像引用元:南青山内科クリニック公式HP
https://tulip.clinic/
南青山内科クリニックは、人工透析のみならず在宅透析の相談も受け付けている医院です。南青山内科クリニックでは、様々なメリットが得られるという点から、在宅透析を積極的に提案しています。
ただし、基本的にはすべてを自力で行うことになるため、自宅の改装ができるかや介助者の有無、自己穿刺できるシャントかどうか、事前にトレーニングを受けられるか、月1回の検診を受けられるかといった導入基準を設け、無理のない在宅血液透析を心がけているようです。
また、自宅での腹膜透析にも対応。腹膜透析も基本的には自宅で行われる透析方法で、腹膜を介してカテーテルを挿入するというものです。こちらの在宅透析は施設での血液透析とも併用できるので、ライフスタイルに合った透析スケジュールを作成したい方はぜひご相談ください。
診療開始時間 | 9:00~ |
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TEL | 03-6805-1836 |
画像引用元:渋谷笹塚HDクリニック(渋谷笹塚循環器HDクリニック)公式HP
http://sasazuka-clinic.jp/
渋谷笹塚循環器HDクリニックでは、生活の自由度を高め、身体への負担を軽減できる可能性があることから、在宅透析を積極的に提案しています。在宅透析は自宅で行う分時間の都合が付けやすいのはもちろんですが、リンやカリウムを取り除く頻度が上がることで食事制限が緩和されるケースも多いのです。
もちろん、在宅透析にする上でのデメリット(主に初期投資の面)もしっかりと説明した上で勧められているほか、穿刺や機械操作といったトレーニングに関しては3ヶ月ほどを目安として医院からの手厚いサポートが受けられるため、初めての方も相談しやすいでしょう。
また、公式サイトによると、こちらの医院には在宅透析に関するエキスパートも在籍しているとのことです。専門業者による定期点検の実施やスタッフによる定期訪問も徹底しており、患者ファーストの姿勢が窺えます。
診療開始時間 | 8:30~ |
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TEL | 03-5738-1501(フリーダイヤル0120-051-137) |
渋谷笹塚HDクリニック
(渋谷笹塚循環器HDクリニック)
について
公式HPでもっと詳しく
画像引用元:東京新橋透析クリニック公式HP
https://www.toseki.tokyo/
通常は完全予約制で、できる限り患者さんのストレスを軽減できる透析治療を心がけている東京新橋透析クリニック。いっぽうで在宅血液透析にも対応しており、介助者の有無やトレーニングが受けられるかどうか、医院が管理できるエリアに住んでいるかなどの条件に当てはまれば相談できるようです。
トレーニングは基本的に3か月~6か月程度。事前に医師やスタッフとの面談を行った上で、装置の保管場所等をチェックしてから実施されます。トレーニングが終われば透析装置の搬入、試運転をした上で在宅血液透析開始と、丁寧な流れで進むのです。
公式サイトでは、「在宅血液透析 IKI IKI PROJECT」と銘打ったセミナーも公開されています。在宅透析のメリットはもちろん、事例もふまえた具体的な内容となっていますから、興味のある方は一度ご覧ください。
診療開始時間 | 17:00~(土曜のみ9:00) |
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TEL | 03-6274-6320 |
画像引用元:多摩永山 高田クリニック公式HP
https://www.nagayama-takada-cl.jp/
日本医科大学多摩永山病院と連携することで、様々なケースに対応している多摩永山高田クリニック。通院が難しい方には送迎サービスも行っているそうですが、希望すればより自由度の高い在宅透析のサポートもしてもらえます。
在宅透析支援は基本的に「腹膜透析外来」にて実施されていますが、血液透析を選択することも可能。腹膜透析を希望する方は、日本医科大学多摩永山病院の腎臓内科にて事前にカテーテル挿入の手術が必要とのことです。
合併症対策も手厚く、透析患者に起こりやすいと言われている慢性心不全(水分負荷が増大し、心機能が低下したり心不全の症状が悪化したりするもの)を軽減すべく「マスク式陽圧人工呼吸器」を使った在宅治療を支援。ライフスタイルに合わせた透析治療を望んでいる方は、一度相談してみてはいかがでしょうか。
診療開始時間 | 8:30~ |
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TEL | 042-400-5145 |
画像引用元:腎内科クリニック世田谷公式HP
https://www.jinnaika.com/
血液浄化療法をはじめ、透析中の運動療法や経皮的血管形成術などにも対応している腎内科クリニック世田谷。オーバーナイト透析や在宅血液透析、腹膜透析の相談も受け付けており、それぞれのライフスタイルに合わせた透析治療を提供しています。
在宅透析では、面接から家庭訪問、可能かどうかの判定、導入教育(トレーニング)、在宅透析移行までしっかりとサポート。訓練内容やトレーニング風景も公式サイトにて詳しく紹介されているので、興味のある方はぜひご覧ください。
また、在宅透析にかかる費用についても、個人差を前提としながらも明瞭に記載。様々な面で在宅透析に不安がある方にとっても、具体的にイメージしやすい説明となっています。
診療開始時間 | 8:00~(腎臓内科は10:00~) |
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TEL | 0800-111-4976(透析申し込み専用フリーダイヤル) 03-5969-4976(予約・お問い合わせ) |
透析装置を自宅に設置し、家族のサポートを受けて自身で血液透析を行う在宅透析は、クリニックへの通院ができない人にとって有効な透析方法です。ただし万一の際に駆けつけてくれるドクターやナースの存在が不可欠であり、なにより患者さん自身や家族が、穿刺などの正しい技術を身につける必要があります。
また人工透析にはこの他にも睡眠中に透析を行うオーバーナイト透析など、その種類は数多く、ここではこれらの透析に対応可能なクリニックをご紹介しています。人工透析に関する基礎知識を含め、すべてまとめていますので、ぜひチェックしてください。