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血液透析と腹膜透析

慢性的な腎不全となってしまい、透析を導入せざるを得なくなっている人は増え続けています。

慢性腎不全を患い人工透析が導入されると、腎移植などをしない限りは、透析とは一生付き合っていかなければなりません。

そんな「人工透析」の方法としてよく知られているのが「血液透析」です。

一般的には人工透析=血液透析と考えている人も多いと思いますが、実は「腹膜透析」という血液透析とは違う人工透析の方法があるのをご存知でしょうか?

今回はその「血液透析」と「腹膜透析」の違いや特徴、メリットやデメリットについてご紹介していきます。

血液透析について

病室

腎臓がその機能を失っていくと、体の中に溜まっている不純物や水分、毒素を体の外に排出することが困難になります。

そのため、人工的に体の中に溜まってしまう毒素や水分などを、外に排出させる方法として考えられたのが人工透析です。

その中の「血液透析」というものは、一般的に自分の血管や人工血管、またはカテーテルと呼ばれる管を使って、血管の中から血液を外に出して透析を行なっていきます。一番多いのが自分の動脈と静脈をつなぎ合わせる手術(内シャント増設術)を行い、シャント血管を使って透析を行う方法です。

体の中から透析用の針を使って取り出された血液は、人工透析膜と透析液を使って血液を浄化させ、綺麗になった血液をまた、管と針を使って体の中に戻します。

腹膜透析

腹膜透析は在宅でも行える透析療法として知られています。

血液透析は自分の血管を使うのに対して、腹膜透析はその名の通り自分の腹膜を使って血液を綺麗にする治療方法です。

お腹の中にカテーテル(管)を通して、腹膜透析用の透析液を注入して4~8時間という長い時間置いておきます。すると、腹膜を介して、血液中に溜まっている余分な水分や老廃物が透析液の方へ移ります。

さらに時間とともにその透析液を交換、古いものは体外に排出させることで透析を行います。

血液透析に比べると緩やかに透析を行うのが特徴です。

腹膜透析を行うためには管を体の中に埋め込まないといけませんので、そのための手術が必要になります。

そのため、血液透析にしても腹膜透析にしても、どちらとも手術が必要になることは変わりありません。

血液透析のメリット、デメリット

個室

血液透析のメリット

血液透析の治療は、基本的に透析施設に来院し、専門のスタッフである医療従事者がほとんどを行います。

なので、治療に関して自分で行うことはあまりありません。日々の生活習慣の管理は必要になりますが、治療自体は医療従事者が行ってくれるというメリットはあります。

トラブルが起きても医療スタッフが対応してくれるので安心感もあります。

さらに、週に3回、1回4時間という決まった曜日や時間に治療を行うので生活にメリハリがつきます。

腹膜透析は後述しますが、病院に来ない分、自分で毎日透析液の交換が必要になります。

血液透析のデメリット

血液透析の場合、シャント血管などに皮膚を介して穿刺を行わなければなりません。そのため、毎回痛みが生じてしまいます。

また、透析施設が近くにない場合は、週3回の通院が苦になることも少なくはないです。頻回の通院と治療が苦痛に感じる人はデメリットになります。

また、透析中は基本的にベッドから動けません。トイレなどへは途中離脱していくことも可能ですが、不便であることに変わりはありません。

腹膜透析のメリット、デメリット

腹膜透析のメリット

血液透析が週に3回の通院に対して、腹膜透析は月に1~2回程度の通院が一般的です。病院に頻回に通う必要がないのはメリットと言えます。

さらに基本的に在宅での治療になります。食事制限なども血液透析よりも少なくて済む場合があります。

毎日緩徐に透析を行うことで、血圧の低下などの循環動態に対するリスクも少ないと言えます。

仕事場でも家庭でも色々な生活環境において透析が可能です。

腹膜透析のデメリット

血液透析と違い、腹膜透析の場合は自分で透析液の注入や排液などを管理していかなければなりません。特に透析液の交換は30分程度時間がかかり、一日に3~4回は必要になってきます。

さらに、腹膜透析は毎日継続的に行わなければなりませんので、治療と日常生活との境目がありません。

自分で管理を行うのですが、その管理が疎かになってしまう場合もあります。

すると、尿毒症やカテーテルからの体内に通しているトンネルへの感染、腹膜の炎症などのリスクが伴います。

自分で管理するだけに、このようなリスクも伴ってきます。

まとめ

人工透析には大きく分けると2つの方法があることがわかったかと思います。

病院に訪れる回数や管理の問題から、それぞれのメリットとデメリットがあります。それぞれに選択する意義があると思いますが、大切なのは自分がどのように透析と向き合っていくかです。

それぞれの透析療法に対する特徴やメリット、デメリットを理解して、自分にあった適切な治療方法を選択することが大切です。